第364回 与えられた『個性』を引き出す 〜 柔軟性のある人格者の育成 〜

 2023年12月2日 東中野区民活動センターでの『中野で地域の医療や介護、福祉のつながりを考える会 講演 & トークセッション』(主催:日本地域医療連携システム学会 中野区がん哲学連絡会 後援:中野区社会福祉協議会 中野区医師会 一般社団法人がん哲学外来  協力:東中野区民活動センター中野区友愛クラブ連合会   *中野区社会福祉協議会の助成事業)に出席した。 筆者は、『日本地域医療連携システム学会』理事長として、特別講演『居場所 ~ 真心に触れる ~』の機会が与えられた。 大変有意義な充実した貴重な会であった。

 【地域医療分野の総合的な連携を推進し、特に在宅医療ネットワークを構築・整備することを中心とした事業を行います。 医師や看護師・コメディカルの情報共有の場として積極的に活動し、より強固なチーム医療を提供することを目的としています。 そのために国内外問わず、関連学会や地域医療推進事業団体と積極的な交流を目指します。 より良い医療・介護を提供するために教育活動を行い、いかに効率よくかつ安全に遂行できるか、研究、調査を行う場となるよう取り組んでいきます。】と謳われている。

内村鑑三(1861-1930)の『プロの為さざること5箇条』が、鮮明に甦る今日この頃である。

1) 『プロは人をその弱きに乗じて苦しめず』

2) 『プロは人に悪意を帰せず』

3) 『プロは人の劣情に訴えて事を為さず』

4) 『プロは友人の秘密を公にせず』

5) 『プロは人と利を争わず』

『病気であっても、病人ではない』&『病気も、単なる個性である』は、人間、一人一人に、与えられた『個性』を引き出し、『人生に 期待するのではなく、人生から 期待されている存在である』(新渡戸稲造;1862-1933)ことへの、学びの時であろう! 『common sense(社会常識)を備えもった柔軟性のある人格者の育成』が、『日本地域医療連携システム学会の理念』ではなかろうか!

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