第353回 世界を結ぶ架け橋 〜 国際理解と文化交流 〜

 2023年10月12日、ルーテル学院大学での講義『現代生命科学II』に赴いた。 教科書『カラーで学べる病理学』を用いて、第2章『細胞・組織とその障害』、3章『再生と修復』、4章『循環障害』を音読しながら進めた。 真摯な学生の姿勢には大いに感激した。 その後、筆者が代表を務める南原繁(1889-1974)研究会の企画委員会zoom会議に出席した。 日々勉強である。

 10月13日ICU(International Christian University国際基督教大学)のシンポジウムで講演の機会が与えられた。 今年(2023年)は、ICU創立(1953年)70周年とのことである。 初代学長の湯浅八郎 (1890-1981年)は『幻(ヴィジョン)なければ、民はほしいままにふるまう』(箴言29章18節)を口にしていたとのことである。

【建学の精神: 国際的社会人としての教養をもった人材を養成。 ICU校章・マークは『地球を表わす楕円の中に英語での校名『INTERNATIONAL CHRISTIAN UNIVERSITY』の頭文字『ICU』を配置したものです。』

 学問への使命:ICUは、真理を探究し、学問的自由を守り、その内実を豊かにすることを使命として創立されました。 真理を求め、伝達する上で最大の成果を得るためには、最高の学問的水準と学問の自由を維持することが必要です。 知の共同体であるICUには、それを守る責任と期待と励ましが与えられています。知識の交流は、あらゆる高等教育研究機関が特別な関心をもって取り組むべき重要な課題です。 ICUの使命は、断片的なままでは 役に立たない知識を互いに関連づけ、統合し、そのなかで、自らの専門分野を超えて広く知識の交流をなし得る大学人を養成することにあります。―― さまざまな国籍や文化的背景をもつ人々がともに学び、働く、共同生活の場であるICUでは、教職員、学生のすべてが、可能な限り国際性を実現しようとしています。―― 国際的相互理解や交流を実現する為に欠くことのできないものは 語学力であり、ICUでは日英両語により教育を行なっています。―― ICUは、日本にあって、世界と日本を結ぶ架け橋としての使命を自覚し、国際理解と文化交流の進展に貢献することをめざします。】と謳われている。 多数の参加者もあり大変有意義な時であった。

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