第348回 『人生から期待される生き方』 〜 『もしかすると このときのために』 〜
2023年9月19日、第106回『がん哲学外来メディカル・カフェ@よどばし』(淀橋教会に於いて)に赴いた。 佐賀県からも面談に来られた。【『マイナス×マイナス=プラス』&『自分より困っている人を探しに行くんだよ』&『病気であっても病人でない』&『もしかすると このときのために』の樋野先生からいただいた『言葉の処方箋』をかみしめて、背筋を伸ばし晴れ晴れした顔で佐賀に帰っていきました。樋野先生ありがとうございました。】との心温まるメールを頂いた。
メディカル・カフェでは、多数の質問を頂いた。
1)先生は、『人生は最後の5年で決まる』とおっしゃいましたが、それは、常に『今は最後の5年を生きているのだ』と思って生活しなさいということですか。
2)『人生から期待される生き方』をするには、何から始めればよいでしょうか。
3)『コロナのため、外出する機会が減り、運動量も少なくなりました。 自然と身体が衰え、心まで衰えました。 体調が悪く、恐れも加わり、外出もできなくなりました。』こういう人が、元通り外に出て行くために、先生なら、どう言葉を掛けられますか。
4)子どものためのホスピス開設の経緯を書いた本を読んでいます(まだ全部読んでいません)。今、日本に、そのような施設はどのくらいあるのでしょうか。 また海外で、子どもの医療が進んでいる国はどこですか。
5)合わない相手を受け入れるために『我慢』していると、いつか限界が来ます。『我慢』ではなく、本当に心を開いて受け入れるために、何が必要ですか。どうすれば、それができるようになりますか。
6)自分の『死』を受け入れるのも難しいですが、家族や友人、愛する者の『死』を受け入れるのも別の難しさがあると思います。 医療従事者の方が、このような問題について学ぶ機会はあるのでしょうか。
7)相手が固く心を閉ざしているとき、どう寄り添ったらよいですか。
などなど、20を超える真摯な質問を頂いた。 大変、充実した貴重な時が与えられた。