第333回 前途を見る 〜 冗談を本気でする 〜

 2023年7月20日の早朝、島倉千代子の『人生いろいろ』を聞いた。 大変心に沁みた。 その後、筆者の近隣に お住まいのICU(国際基督教大学;東京都三鷹市)の常務理事 富岡徹郎氏の車に同乗させて頂き、ICUの隣のルーテル学院大学(東京都三鷹市)に向かった。 午前中の講義『総合人間学序論』 (10:40〜12:20)では テキスト『がん細胞から、学んだ生き方 〜 「ほっとけ 気にするな」のがん哲学』(へるす出版)の第2章の『病理医は「人生は虚しい」と考える』、『あなたはどこにいるのか』、『曖昧なことは曖昧に答える』、『プロの為さざること』、『日本は肝臓を目指す』、『脇を甘くする懐の深さ』、『吉田富三生誕100周年記念で学んだこと』の箇所を音読しながら進めた。 多数の質問があり充実した時であった。

『疾風(しつぷう)に勁草(けいそう)を知る』の故事。 また、今年が生誕200周年の勝海舟(1823-1899)の『世人は、首を回すことは知っている。 回して周囲に何があるのか、時勢はどうか見分けることはできる。 だが、もう少し首を上にのばし、前途を見ることを覚えないといけない』の復学の時となった。

 その後、ルーテル学院大学の食堂で昼食をした。 その時、ルーテル学院大学学長:石居基夫先生から『スピリチュアルペインとそのケア』(石居基夫編集、キリスト新聞社 発行、2015年)の本を頂いた。 大いに感激した。 早速、熟読したいものである。 本当に日々勉強である。 午後の『現代生命科学I』(13:20〜15:00、15:10〜16:50)の講義『病理学』では、教科書『カラーで学べる病理学』を用い、『新生児の病理』、『先天異常』、『腫瘍』を音読しながら進めた。 学生の真摯な姿には、大いに感動した。 

 カナダのUBC大学卒業後、最近、自分で会社を立ち上げ代表取締役の息子と彼女が、ルーテル学院大学に車で向かいに来てくれた。 wifeがアメリカの娘達を訪問中で不在であるので、自宅で『すき焼き』を作ってくれて夕食を共にした。 大変、心温まる ひと時となった。 次回は, Wifeが帰国してから『カラオケ大会』と 『製本が出来ればとの冗談を本気でする』の話で大いに盛り上がった。

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