第330回 『40年間の旅』 〜 全行程を 覚える 〜

 2023年7月3日、『40年の歳月をかけよう』が大きな話題になった。 『―― この四十年の間、荒野で あなたを歩まされた全行程を 覚えていなければならない。 それは、あなたを苦しめて、あなたを試み、あなたが その命令を守るかどうか、あなたの心のうちにあるものを 知るためであった。 ――、それは、人はパンだけで生きるのではない、――、ということを、あなたに わからせるためであった。 この40年の間、あなたの着物はすり切れず、あなたの足は、はれなかった。』(申命記8章2〜4節)の復学の時となった。

筆者は、『2023年- 40年 = 1983年からの40年間の旅』を、振り返った。

【1983年 癌研究所病理部 研修研究員/ 1984年〜1991年 癌研究所病理部研究員/ 1984年〜1985年 米国アインシュタイン医科大学肝臓研究センター/ 1989年〜1991年 米国フォクスチェース癌センター/ 1991年〜2004年 癌研究所実験病理部部長/ 2003年〜2019年 順天堂大学医学部第二病理(現:病理・腫瘍学)教授/ 2019年〜現在 順天堂大学名誉教授(順天堂大学医学部病理・腫瘍学 客員教授)/ 2019年〜現在 新渡戸稲造記念センター 長/ 2021年〜現在 恵泉女学園理事長】

 現在、順天堂大学保健医療学部客員教授も仰せつかり、今日(7月4日)は、保健医療学部理学療法学科の【病理学概論】の授業に赴く。

 想えば、『われ21世紀の新渡戸とならん』(2003年)、そして、『がん哲学』(2004年)と展開され、さらに、連載『21世紀の徒然草』(2006〜2008年; 99回連載)が『がん哲学外来 〜 メディカルタウンを追いもとめて 〜』の発行(2008年)となった。 新聞の連載記事は、『われ origin of fire たらん』(2005年)となった。『がん哲学ノート』(150回連載)は、『ノート』にしたため、『街道』に出た。 それが、講演『一人一人に与えられた人生の役割と使命を考えよう!』をする機会が与えられた。 また、『がん哲学学校』→『楕円形の心』(最新330回目)を長年継続してきたものである。 今回、『40年間の旅』が鮮明に蘇った。 まさに、ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe、1749 - 1832)の『Ohne Hast, ohne Rast』(急がず、休まず)の実践である。

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