第313回 人の心と歴史を見抜く人格の力 〜 教育の真髄 〜

 2023年4月11日、筆者は、新渡戸稲造(1862-1933)が初代学長を務めた東京女子大学の臨時評議員会、臨時理事会のZoom会議に出席した。2023年4月11日は、ICU 国際基督教大学の常務理事 富岡徹郎氏 と 筆者は恵泉女学園理事長として、立教大学総長 & キリスト教学校教育同盟理事長 西原廉太先生との面談で、立教大学(豊島区西池袋)伺った。 西原廉太先生の家系は、新渡戸稲造との繋がりもあるとのことで、新渡戸稲造の話で大いに盛り上がった。 

 今年(2023年)出版20周年となる著書『われ21世紀の新渡戸とならん』(イーグレープ刊2003年発行)の新訂版(2018年)と 英語版(2018年)をプレゼントさせて頂いた。 来年(2024年)は、立教設立150周年とのことである。 記念講演会『新渡戸稲造の学び 〜 真の国際人 〜』が 全国のキリスト教学校:立教大学、東京女子大学、恵泉女学園etc共催で 企画されると歴史的大事業となろう。 大変有意義な充実した貴重な時となった。 帰りに、立教学院展示館を見学した。 昼休み 多数の学生(学内は生徒数5000人 x 4学年=20000人とのこと)が キャンパスを歩いている姿には、圧倒された。



 その後、筆者は、順天堂大学保健医療学部理学療法学科の2年生の『病理学概論』の授業に思いた。 【『生物学の病理学』と『人間学の病理学』=『楕円形の心』】を語った。 そのモデルとして新渡戸稲造と南原繁(1899-1974)にも触れた。【優れた能力を持った人物が、自分のためでなく 人のために尽くした。 = 人の心と歴史を見抜く人格の力】。 122名全員が出席し、誰も眠らずに、真摯に授業を講聴する学生の姿には大いに感動した。 『種を蒔く人になりなさいの教育の意義』を実感した。

 7:00pmからは、『南原繁研究会第3代目代表』として筆者は、南原繁研究会幹事会(Zoom)に参加した。 『南原繁研究会』は『南原繁没30周年記念』として2004年に立ち上げられた。 新渡戸稲造、南原繁の『人格』を思い出し、『いかに生きるべきかの基軸を求める時代の到来』を予感する。 『我々は、歴史に学ばなければならない = 教育の真髄である】を痛感する日々である。



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