第311回 『新渡戸哲学』〜 熱きメッセージ & 具体的助言 & あたたかな目線 〜

 新渡戸稲造(1862-1933)著『逆境を超えてゆく者へ 〜 爪先立ちで明日を考える 〜』(2011年 実業之日本社編)を久しぶりに再読した。【100年を経ていま甦る、歴史的名著 ―『修養』『自警』抄 苦しみのうちに前を向いて進んでゆこうとする、 すべての人への熱きメッセージと具体的助言。 今こそ、すべての日本人が立ち返りたい『新渡戸哲学』の真髄。】とある。

 また、【本書は、新渡戸稲造博士の名著『修養』、『自警』から、『苦難の時をいかに生きるか』をテーマとして項目を精選、現代仮名遣いを用いた平易な日本語にして、注や見出しを加えて再編集、新たに編んだものです。 明治・大正の人々に大きな感化を与えた新渡戸博士の教えは、今もまったく色あせることはありません。 いかに生きていくべきか、いかに困難を乗り越えていくか、そのためには日々、どんな心得を持ち、修養すればいいのかを、新渡戸博士は、すべての世代に向けて あたたかな目線で説いています。私たちが、人生の逆境をどのように乗り越えるか、今こそ、深い示唆を与えてくれる1冊です。】と紹介されている。 目次は下記の如くである。。

第一章 逆境を越えてゆく者へ(『修養』第十章より)

第二章 人生の危機は順境で起こる(『修養』第十一章より)

第三章 決心を継続していくということ(『修養』第四章より)

第四章 四つの力を貯蓄する(『修養』第八章より)

第五章 臆病を克服する工夫(『自警』第五章より)

第六章 人生の決勝点(『自警』第十一章より)

 新渡戸稲造は雑誌『実業之日本』の編集顧問(1908〜1911)をしている。 その後、『修養』(1911年発行)、『自警』(1916年発行)を出している。 筆者は1982年に『自警録 〜 心のもちかた 〜』(講談社学術文庫)を、『修養』(タチバナ教養文庫)は2003年に熟読したのが鮮明に想い出された。 筆者は2016年に『実業之日本社』から『「今日」という日の花を摘む』を発行の機会が与えられた。 『不思議な時の流れ』を実感する日々である。



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