第307回 見えないもの 〜 湧きあがる恵み 〜

2023年3月16日 筆者は、1929年 新渡戸稲造から学んだ河井道(1877-1953)が創立した、恵泉女学園の9代目理事長として、3月15日の恵泉女学園高等学校(経堂)の卒業式に続いて、3月16日は、恵泉女学園中学校卒業式に赴いた。 卒業生の真摯な姿には大いに感動した。 まさに【だから、わたしたちは落胆しません。 たとえわたしたちの『外なる人』は衰えていくとしても、わたしたちの『内なる人』は日々新たにされていきます。 わたしたちの一時の軽い艱難は、比べものにならないほど重みのある永遠の栄光をもたらしてくれます。 わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。 見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。(コリントの信徒への手紙二4章16〜18)】 の心得であろう! また、卒業生一同で英語で下記を暗唱された。 大いに感激した。

The LORD is my shepherd; I shall not want.  He makes me lie down in green pastures.  He leads me beside still waters.  He restores my soul.  He leads me in paths of righteousness for his name's sake.  Even though I walk through the valley of the shadow of death, I will fear no evil, for you are with me; your rod and your staff, they comfort me.  You prepare a table before me in the presence of my enemies: you anoint my head with oil; my cup overflows.  Surely goodness and mercy shall follow me all the days of my life, and I shall dwell in the house of the LORD forever. (Psalm23)

『優雅な感情を養うは、他人の苦痛に対する思いやりを生む。 しかして他人の感情を尊敬することから生ずる謙遜・慇懃の心は礼の根本をなす』新渡戸稲造(1862-1933)の言葉が、今回鮮明に蘇って来た。 教育の原点であろう! 河井道は自著『わたしのランターン』の終わりに【このランターンが、芯を切りととのえられ、燃え続けていくように、わたしはそれのみを願っている】と記述している。『恵みの泉 = 生命の源から湧きあがる恵みの賜物』の学びである!


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