第296回 心の奥底からの信頼と愛 ~ 不屈の気性 ~

 この度、『楕円形の心』の製本が企画される運びとなり、【第1回「楕円形の心」新刊『がんばりすぎない、悲しみすぎない。』〜 心の奥底からの信頼と愛 〜】を読み直して見た。 その中の【新刊『がんばりすぎない、悲しみすぎない。』(講談社;2017年8月25日発行)が、毎日新聞朝刊の広告(8月27日付き)に掲載されていた。 早速、読者から、『ゆっくりじっくり話しかけられて深く頷いて、言葉の処方箋が柔らかく温かく心に染みいってくるような御本でした。―  一気に(でも、丁寧に)読み終え、満たされた気持ちでいっぱいです。 『がん哲学外来』を開始しようとした時に「快挙です」とお二人の恩師の方からのお言葉が有った由。― 今回の御本の中でその箇所が私には事のほか「嬉しく、そしてとても有難く」思えてなりませんでした。 人の心の奥底からの信頼と「愛」を感じとることが出来て、今朝の未明の読書(滅多にないことです)はとても幸せでした。 先生、ありがとうございました!』と大変、心温まるメールが送られて来た。まさに、『互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい。自分のことだけではなく、他の人のことも顧みなさい。』(ピリピ人への手紙 第2章3,4節)が甦った。] は、まさに原点回帰である。

 また、【日曜日の午後の定例の読書会は、『武士道』(新渡戸稲造著、矢内原忠雄訳)の『第3章 義』であった。 今回は、『もし鋭敏にして正しき勇気感、敢為堅忍の精神が武士道になかったならば、義理はたやすく卑怯者の巣と化したであろう』の言葉が、深く身に浸みた。 まさに『厳格なる教訓』である。 すべての始まりは「人材」である。行動への意識の根源と原動力をもち、「はしるべき行程」と「見据える勇気」、そして、「最も必要なことは、常に志を忘れないよう心にかけて記憶することである」(新渡戸稲造;1862-1933)。「責務を希望の後に廻さない、愛の生みたる不屈の気性」が、「人生の扇の要」の如く甦る、日々である。】とある。 「ブレない人物」の訓練である。

 2007年からスタートした『読書会』は、2023年の今でも 新渡戸稲造著『武士道』(岩波文庫、矢内原忠雄訳)と内村鑑三著『代表的日本人』(岩波文庫、鈴木範久訳)を交互に読み進めている。 本当に、継続の大切さを痛感する日々である。 

このブログの人気の投稿

第2回 『何があっても、いつ、どこにあっても なくてはならない人に おなりなさい』

第108回 矢形 寛 先生の生涯 〜「火焔のうちにある 燃料の如く 自ら燃えよ!」〜

第381回 『よくみる よくきく よくする』〜 寄り添う いい言葉 〜