第289回 夢・ビジョン ~ 先人をたどる意義 ~

 2023年1月3日 ブログ『楕円形の心』を編集担当しているK氏と東久留米ジョナサンで面談した。 『われ21世紀の新渡戸とならん』 (2003年 発行:イーグレープ/発売:いのちのことば社)(目次;下記)は、筆者が広報誌『Scientia』(日本学会事務センター)に連載していた文章をまとめたものである。 

*陣営の外へ/*開いた扇の要/*Dramatypeの復権ー温故創新/*楕円形の心/*Red herringに気をつけよ/*共生のコンセプトー改革者の精神/

*学問的という形容詞ー向上心のある虫/*南原繁-洞窟の哲人/*夢・ビジョンを植えるー絵本に学ぶ/*成功本位と誠実本位ー「商売成功の秘訣」/*余をしてもし外務大臣たらしめばー小国の大人物/*人爵 VS 天爵ー「遺りの者」から 

*年始雑感ー縄文人に習う/*構造異型に立ち向かう度量/*桃太郎の器量ーリーダーの胆力/*人生の師ー歴史・学問の動脈/*時を友としてーウィルヒョウ没後100年/*郷中教育ー人格の力/*高貴なる意志の感動-「アンテナ型」と「羅針盤型」/*喚起の場ーGrasp of things/*賤しからざりし精神ーimitate vs like

*長興又郎・矢内原忠雄と現代/*学生と教養ー人を知る/*日本肝臓論/*戦争と癌ー由って来るところ遠きもの/*「しかない人生」/*故きを温めてー先人をたどる意義/*今世紀の温泉と健康戦略ー「ひも亭主」目覚めよ

 2003年 出版記念講演会が鮮明に思い出された。 筆者の順天堂大学教授就任も兼ねてであった! 2018年には新訂版『われ21世紀の新渡戸とならん』が発行された。 

 新訂版の【序文】には、【― 学生時代の読書遍歴:内村鑑三(1861-1930)・新渡戸稲造(1862-1933)・南原繁(1889-1974)・矢内原忠雄(1893-1961)、癌研での「病理学:吉田富三(1903-1973)・菅野晴夫(1925-2016)との出会い」、アメリカでの恩師『遺伝性がんの父:Knudon』(1922-2016)の「学者の風貌」との出会いが、根幹にある。―】と記述している。 2019年英訳『I want to be the 21st Century Inazo Nitobe』(発行:日本橋/発売:星雲社)も出版された。

 今回『楕円形の心』連載は第289回となった。【『われ21世紀の新渡戸とならん』出版20周年記念として、今年新刊を出しましょう!】と今日の面談で決定された。 『本気で実現する胆力』には、ただただ感服である。 

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