第285回 根底を一貫して流れるユーモア ~ 良くやった! ~

 2022年12月18日午後、2008年開設の『東久留米がん哲学外来 in メデイカルカフェ』(CAJキャンパス)に赴いた。『OKIちゃん言葉に旅』(猪口由紀子 製作、日本語版、英語版)に続いて、2作目の『しずくの冒険』(日本語版、英語版;添付)が紹介された。【天国でOKIちゃんがお茶会を開いています。 新渡戸稲造(1862-1933)先生がOKIちゃんに、「良くやった!」と肩に手を置いています。 それを内村鑑三(1861-1930)先生も祝福しています。 テーブルには勝海舟(1823-1899)、新島襄(1843-1890)、南原繁(1889-1974)、矢内原忠雄(1893-1961)も同席されていて、しずくちゃんの一人がお茶をサーブしています。 周りには他のしずくちゃん達が 先生方の話を聞いています。】とのことである。

『根底を一貫して流れるユーモア』であろう! また、日本対がん協会の助成金を得られた方とも面談した。 【「がんになっても安心して暮らせる地域社会」になるよう、子育て中のがんママたちのためのカフェを作ります。 がん哲学外来カフェのように温かく、居心地の良い場所を目指します。これからも「First Contact Team」の意義についてたくさん発信してくださるのを期待しております。】とのことである。 感服した。 大変有意義な時であった。

 その後、東久留米駅前にあるEast Side Café(イーストサイドカフェ)で読書会を行った。 読書会は2007年からスタートして、今年は15周年である。 新渡戸稲造『武士道』(岩波文庫、矢内原忠雄訳)と内村鑑三『代表的日本人』(岩波文庫、鈴木範久訳)を交互に読み進めている。 4巡目である。 良き本は、何回読んでも新鮮味がある。 継続の大切さを実感する日々である。 今回は、南原繁のお孫様の奥様も参加され、新渡戸稲造『武士道』の第12章『自殺および腹仇の制度』の前半を音読して頂いた。 南原繁の息子様【南原実(2013年ご逝去)、南原晃(2016年ご逝去)】とは、親しくさせて頂いたことは、筆者にとって『人生の宝物』である。 後半は、上智大学グリーフケア研究所の研修生:田中敦子氏が音読された。 お2人の音読は「品性と格調」があり大いに感動した。 早速、参加者から「読書会、参加させて頂きますと、みなさまから、そしてもちろん樋野先生から多くの気付きを頂戴できます。 前を向いて進めるよう、一歩を踏み出す勇気を頂いているように思います。」との心温まる励ましのメールを頂いた。 

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