第280回  教養を深め、時代を読む ~ 視野狭窄にならず ~

 2022年11月22日、順天堂大学(東京都文京区)→新渡戸稲造記念センター(東京都中野区)を経て、倫理委員を務める武蔵野赤十字病院(東京都武蔵野市)での『臨床研究倫理委員会』に向かった。『勉強の旅』を痛感する日々である。 

 翌11月23日、アメリカのミシガン州に住んでいる娘家族が、友人の沖縄県石垣島での結婚式で帰国した。 孫との久しぶりの対面の時である。

 2022年11月24日は、恵泉女学園(東京都世田谷区)から、ルーテル学院大学(東京都三鷹市)での『現代生命科学2:病理学』の授業に向かった。『教科書:カラーで学べる病理学』を用いて、【『呼吸器系:肺がん、その他の肺腫瘍、胸膜中皮腫』、『歯・口腔系:歯・口腔の形態と機能、歯・口腔の形態、歯・口腔の機能、主な疾病:う蝕 と その続発症・歯周疾患、歯科疾患の全身への影響、口腔粘膜の病変、腫瘍、嚢胞』、『「消化器系」:消化器の形態と機能:食道、胃、肝臓、膵臓、主な疾病:食道の疾病、胃の疾病』】の箇所を音読しながら進めた。 真摯な学生の姿勢と多数の質問には大いに感動した。まさに、【『教育の原点=「高度な専門知識と幅広い教養」を兼ね備え『視野狭窄にならず、複眼の思考を持ち、教養を深め、時代を読む「 具眼の士」の種まき』】の再認識である。

 ニュースレター『日の出第2号』(2022年11月20日発行 編集:田中真美 代表;印刷:木村桂文社)が、京都府京都市から送られてきた。


 筆者は、『巻頭言:「人生の邂逅の継続性」~ これを貫く ~』の寄稿の機会が与えられた。想えば、2012年、長島愛生園の医師であった神谷美恵子の『神谷美恵子記念がん哲学カフェ』が開設された。今年は、『10周年記念』である。 また、『大学時報<ずいそう>』(日本私立大学連盟 出版)の筆者の『新渡戸稲造生誕160周年に寄せて』が送られて来た。早速、【「偉大なるお節介症候群」広がるといいですね! いつも気づきのお言葉をありがとうございます。」、「樋野先生の思いが、凝縮された文章ですね。 新渡戸稲造生誕160周年ドキュメンタリー映画『新渡戸の夢』も期待しています!」、「3歳にして医師を志す。三つ子の魂、百までも を 地でいってますね。」】との心温まる励ましのメールを頂いた。『他人の苦痛に対する思いやりは、医療・教育の根本』であろう。



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