第274回  羅針盤型な生き方 〜 必要なときにふっと思い出して使える 〜

 2022年10月22日午前中、早稲田大学エクステンションセンター(中野校)での講座『がんと生きる哲学:医師との対話を通して「がん」と生きる方法を考える』に赴いた。 教科書『がん細胞から学んだ生き方』(へるす出版)の読み合わせと解説をしつつ、受講者とのディスカッションを中心に講義を進めた。 今回は、『がん化するメカニズム』、『がんには個性がある』、『がん細胞と人間社会の類似性』、『がんは身の内』、『生きている以上、がんは避けられない』、『がん細胞の動きは尺取り虫』の箇所であった。 早速、『良き先生、良き友、良き本との出逢いに感謝しながら、羅針盤型な生き方を 目標にしたいと思います。 次回も楽しみにしています。』との心温まる励ましのメールを頂いた。

 午後は、順天堂大学の見える『お茶の水メディカル・カフェ in OCC』に向かった。 早稲田大学エクステンションセンターでの講座→OCCカフェの『連チャン症候群』に参加されていた看護師さんが、私の講演は『スルメ』のようであると大爆笑であった。

【早稲田でのオープンカレッジに続き、格調高いカフェをありがとうございました。 とても有意義な時間であり、たくさんの気づきと癒しを頂きました。 さて、『スルメ』の定義ですが ―。 イカの天日干しを意味しますが、食べ始めは硬くて「なんじゃこりゃ?」と思うのですが噛み続けていくと旨みが! さらに、噛めば噛むほどに美味しくなっていき最後には食べちゃいます。その旨みを知ったら ― 初めに思った「硬くてなんじゃこりゃ?」を忘れて何度も食べてやみつきに。― 樋野先生のお話は高尚であり、格調高いために…わたしにとって最初は「なんじゃこりゃ?」しかし、何回か聞いていると『人物と出来事』の『言葉と意味』の『過去と現在と未来』等のつながりがひも解ける。 それが面白くて、楽しくて、嬉しくて ― あと、干物であるために保存がききます。 必要なときにふっと思い出して使えるところも 先生のお話に共通するのではないかと? スルメがこんな形で樋野先生に伝わるとは ―」】

とのことである。 早速、「大変充実した時でした。 ユーモア溢れる『スルメ』の表現にホッコリしました。」、『「スルメ」!!! 今年最高の「ユーモア大賞」ですね』とのユーモア溢れるコメントを頂いた。 大変貴重な『連チャン症候群』の日となった。


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