第262回 「隗より始めよ !」 〜 「根底を一貫して流れる」〜
2022年7月31日は、定例の『東久留米がん哲学外来』(今回は、個人面談のみ)、その後は、読書会であった。
今回の読書会は、『代表的日本人』(内村鑑三著、鈴木範久訳 岩波文庫)の3章「行政改革」の3巡目であった!【「変革は、他人を待つのではなく、まず自分から始めなくてはなりません。」、「能力に応じた人の配置」、「真心は慈愛を生む。 慈愛は知識を生む。 真心さえあれば、不可能なものはない」、「役人は、民には 母のように接しなければならない。 民にいつくしむ心さえ汝にあるならば、才能の不足を心配する必要はない」、「心に不動の正義を忘れるな」、「人間性についてのよほど深い洞察力をもっていた」、「真の英雄でした」】は、今回、特に印象に残った。 まさに「隗より始めよ !」である。
この度、『OKIちゃん言葉に旅』(猪口由紀子 製作、日本語版、英語版)に続いて、
2作目の『しずくの冒険』(日本語版、英語版)が製本されるようである。
筆者は、『天国でカフェ〜対話重視の意義 〜』の文章を寄稿した。 完成が楽しみである! 【天国でOKIちゃんがお茶会を開いています。 新渡戸稲造先生がOKIちゃんに、「良くやった!」と肩に手を置いています。 それを内村鑑三先生も祝福しています。 テーブルには勝海舟、新島襄、南原繁、矢内原忠雄も同席されていて、しずくちゃんの一人がお茶をサーブしています。 周りには他のしずくちゃん達が 先生方の話を聞いています。】とのことである。「根底を一貫して流れるユーモア」であろう!
2022年8月1日は、出版社企画の第2回目の医師とのインタビュー形式の対談であった。【樋野先生の言葉:日本は、医療技術においては高いレベルにある。しかし、「死の質(Quality of Death)」についての教育と、緩和ケアの2つについてはまだ不足している。「死」を間近に感じる方々と接することが多いと思いますが、 死んだら、どうなるかについて、気にする人は多いですか。 そうした方々と接するときに、大切にしていること、もしくは心の立ち位置みたいなものがあれば、お聞かせください。】との質問を頂いた。 筆者は、何時も、「冗談を本気でする『天国のカフェ』の開催」と答える。