第242回 ドキュメンタリー映画「新渡戸稲造 生誕160年記念」〜 想像力を刺激する 〜

 2022年3月12日、筆者は『第50回がん哲学外来メデイカル・カフェin荻窪』での特別講演『がん細胞から学んだ生き方」〜「はっとけ気にするな」のがん哲学 〜」』(荻窪栄光教会に於いて)に赴いた。

 「一つのからだには多くの器官があって、すべての器官が同じ働きはしないのと同じように、大ぜいいる私たちも、――、ひとりひとり互いに器官なのです。」(ローマ12章4〜5節)をさりげなく語った。 早速、「今日は、ありがとうございました。杉並区の広報をみて、初参加の方が多数参加されてました。 がん哲学外来をもっと知るにはと話されましたので、樋野先生の36冊の著書をおすすめしました。」との心温まる励ましのメールを頂いた。

 2022年3月13日「今秋、軽井沢夏季学校で、新渡戸稲造生誕160周年を記念して、是非、シンポジウムの企画をお願いして下さい」との依頼を受けた。 大いに感激した。 実現したら歴史的快挙となろう。 新渡戸稲造(1862年9月1日〜1933年10月15日)は、1905年から軽井沢にメリー夫人と訪れ別荘を設けて避暑生活をしている。 そして、1918年に開講した軽井沢夏季学校の初代学長を務めている。 「明治初期は人口わずか500人だった信州の寒村が日本でも有数なリゾートになった理由がここにある」とも言われている。 まさに、軽井沢には『想像力を刺激するものが数限りなくある』のであろう。 思えば、筆者は、2017年7月17日(祝日)、軽井沢で講演『21世紀の軽井沢夏季がん哲学学校 〜内村鑑三と新渡戸稲造の楕円形の精神〜』の機会が与えられた。

 今年(2022年)は、新渡戸稲造が国際連盟知的協力委員会(後のユネスコ)を設立(1922年)して100周年でもある。ドキュメンタリー映画「新渡戸稲造生誕160年記念作品」が企画されるようである。 企画書には筆者のことが、【若いころより、新渡戸稲造の思想に共感し、新渡戸の哲学を顕彰する活動を繰り広げている。ドキュメンタリー映画『がんと生きる言葉の処方箋』では、出演、監修を手掛け異例のヒット作品に貢献した。 著書多数、中でも『われ21世紀の新渡戸稲造とならん』がある。】と紹介されているようである。 まさに、「冗談を本気で実現する胆力」の実践であろう! ただただ感服した。

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