第236回 「心は燃えた」 〜 先人の志を受け継ぐ 〜
今回は、第236回目である。 この度、『楕円形の心』の単行本化が、急浮上してきた。 思えば、筆者の誕生日の3月7日を記念して2004年3月7日『がん哲学』が発行された。
【はじめに】に、『筆者は2003年、がんの本態解明に道を切り開いた、世界に誇るがん病理学者吉田富三(1903-1973)の『生誕百年記念事業』に明け暮れた。―― 本書は、筆者の青春期の起点であった南原繁(1889-1974;戦後最初の東大総長)の「政治哲学」の提唱に倣い、「科学としてのがん学」を学びながら、「がん学に哲学的な考えを取り入れていく領域がある」との立場に立ち、「がん哲学」を提唱する者である。』と紹介されている。
第一章 がん細胞の世界から人間社会を語る
第二章 がん細胞の知恵に学ぶ
第三章 先人の志を継承しつつ
第四章 病理学の復権を
その中に、
・人物を通して流れる歴史の動脈 ー 真の改革とは
・若き日に人格的出会いを ー 教育の本質
が、記述されている。
2005年10月1日には、『われOrigin of fire たらん』が発行された。
【はじめに】に、『―― この文章はキリスト新聞に「21世紀へのエマオの道ー先人の志を継承しつつ」のタイトルで1年間連載されたものである。―― 本書のテーマは「エマオへの道」つまり「心は燃えた」である。――』と紹介されている。
第一部 エマオへの道 ー 私たちの心は燃えていたではないか
第二部 がん哲学への道 ー 先人の志を受け継ぐ)
その中に、
・「志」の深化
・サケの産卵に学ぶ
が、記述されている。
2008年3月1日には、『がん哲学外来』が発行された。
【おわりに】に、『本書は to be出版のホームページ上で連載したブログ「21世紀の徒然草」から、既刊に収録したものを除いてまとめたものである。それに講演と、インタビューを併せた。時勢の移り変わりが激しい中、話題としては古びたものもあろうが、2006年と07年の2年間の記録である。――」
Ⅰ 21世紀の徒然草
・三大欠損症候群の時代:「感性」「胆力」「理想」
・次世代に貴重品をプレゼントしたい
『楕円形の心』の単行本化が実現したら、歴史的大事業である。 まさに、新渡戸稲造(1862-1933)生誕160周年記念となろう!