第234回 人生の旅 〜 悔いなし 〜

 東京医科歯科大学名誉教授 春日 孟 先生(享年94歳)が、2022年1月15日(土)に御逝去された。 筆者は当時、豊島区の大塚にあった癌研病理部での研修研究員時代、1984年9月 東京医科歯科大学病理学教室で論文『肝癌症例におけるB型肝炎ウイルスDNAの組み込み頻度と肝癌発生におけるその評価』を提出して医学博士を取得させて頂いた。 そして、研究員となり、米国アインシュタイン医科大学肝臓研究センターで、「B型肝炎ウイルス」の研究する機会が与えられた。 貴重な人生の出会いであった。 涙無くして語れない。 心より哀悼の念とご冥福をお祈り申し上げます。

 最近、『21世紀のエステル会』スタッフから送られて来た『30歳代、40歳代、50歳代、60歳代の心得』の絵葉書が大きな話題になっている。


 そして、『70歳代、80歳代、90歳代』についての質問が寄せられた。 まさに、『70代、80代、90代からの旅』を考える時代的到来である。 今朝(2022年1月19日)、曲『我が人生に悔いなし』を拝聴した。 94歳でご逝去された春日孟 先生の静思の時ともなった。 筆者の第1作(2021年)は、『ほっとけ 気にするな』(歌:田島玲子、作詞:樋野興夫、作曲:鈴木穂波)であった。 今年(2022年)は、第2作目として、『人生の絵葉書 〜 各年代からの旅 〜』の予感がする。 

 新渡戸稲造(1862-1933)の言葉に「人生に逆境も順境もない」がある。 「自分のことばかり考えると、悩みや苦しみが立ちはだかって逆境になる。 でも、自分よりも困った人に手を差し伸べようとすれば、自らの役割が生まれ、逆境はむしろ順境になるのです。 人は人に期待するから絶望するのであって要は、人生から期待するから期待されるようになればいい。 それは自分なりの使命を見いだすことで可能になります。」&『世に処する人は「性質の異なった者を 容れるだけの雅量」をもたなければならない』は時代的要請であろう。 丁度、東久留米カフェに毎回参加されている方から、富士山の写真が送られてきた。


大いに感動した。 まさに、「目的は高い理想に置き、それに到達する道は臨機応変に取るべし」(新渡戸稲造)の実践である。

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