第226回 『人間社会の病理』 〜 「世界観、人生観、決断・行動力」 〜

 2021年11月22日 千葉市にある東京情報大学看護学部1年のZoom授業『病理学』に赴いた。 筆者は、今年度は、計11コマの授業を担当する機会が与えられた。  10コマ目の1限目:9:15〜10:45 amの授業を終えてから、11コマ目の2限目:10:55〜12:25 amは、試験を行った。 試験問題は、「教科書」から10コマの学習内容の10課題(下記)を出し、「4つ選んで A4 1枚に記述せよ!」との記述試験を行った。

1) 代謝性アスドーシスの原因を4つ挙げ説明せよ!

2) 血栓症と塞栓症の違いを述べ、代表的疾患を挙げよ!

3) 炎症と修復の過程を病理学的に説明せよ!

4) 免疫疾患を分類し、代表的疾患を挙げよ!

5) ウイルス、細菌について説明し、代表的疾患を挙げよ!

6) アポトーシスとは何かを説明せよ!

7) 良性腫瘍、悪性腫瘍、癌腫、肉腫とは何かを説明せよ!

8) 染色体疾患と遺伝性疾患を区別し、代表的疾患を挙げよ!

9) 健常人の血糖調節機序を説明せよ!

10) 咳嗽、喀痰、喀血、吐血の違いを説明せよ!

 コロナ時代、今回の全授業はZoomであり、学生との直接対面は出来なかったが、約100人の学生の提出回答を拝読するのが楽しみである。 『病理学』は、「森(マクロ)を診て 木の皮(ミクロ)まで診る」学問であり、『病気』の『形態』、『起源』、『進展』などを追求する分野である。 『病気』をどの様に考えるかは、とても大切なことである。 なぜなら『病気』に対する概念が世界観、人生観、ひいては日常の決断や行動をも時には決定するからである。 『病気』の『起源』と『進展』を学ぶことは、ある意味では人生の意義と目的の『静思』 へとも導くものと考える。「純度の高い専門性と幅の広い社会性の獲得」の修練であり、 まさに、『人間社会の病理』の具象的な認識の場である。 これこそ、『病理学者の社会貢献』 であろう。

 2021年11月23日祝日(勤労感謝の日)の夕方、wifeと落合川を散策し 鳥、魚を見ながら、wifeのアメリカの友人宅の庭での、バーベキューに参加した。 久しぶりのバーベキューで、アメリカ時代が鮮明に蘇ってきた。 『心のspring water(湧き水)』の体験の日々である。




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