第225回 共同体の理想像 〜 使命に燃える集団の構築 〜

  2021年11月15日、筆者が理事長を務める、 新渡戸稲造(1862-1933)の弟子でもある河井 道(1877-1953)が 設立した「恵泉女学園中学・高等学校」(東京都世田谷区)に赴いた。 相談室で、スクールカウンセラー、看護教論と面談した。 皆様の真摯な姿勢には 大いに感動した。 『河井道記念Medical Café in恵泉』が開設されたら「教育の時代的意義」でもあり 歴史的快挙となろう! その後、Zoom学園学校会議に出席した。 教員の熱意には感激した。 充実した時であった。

 2021年11月16日、センター長を務めている新渡戸稲造記念センター(新渡戸記念中野総合病院)から、『高松宮妃癌研究基金 杉村 隆先生(1926-2020)追悼記念講演会』(パレスホテル東京)に直行した。 組織委員長 若林敬二 先生(高松宮妃癌研究基金学術委員、静岡県立大学特任教授)、高松宮妃癌研究基金学術委員長 上田龍三 先生の働きには、感服した。 午前中は、中釜 斉 先生(国立がん研究センター 理事長)の進行で、

1. 黙とう

2. 開会挨拶高松宮妃癌研究基金理事長 関谷剛男 先生

3. ビデオメッセージ

AACR Chief Executive Officer Dr. Margaret Foti:“Dr. Sugimura, a very special friend to the AACR”

4. 杉村 隆先生の足跡―杉村先生との研究―

・若林敬二 先生:杉村 隆先生の研究歴、概要

・高山昭三 先生:杉村 隆先生と1957年頃から共に過ごした―大塚癌研―

・西村 暹 先生:65年の公私にわたるお付き合い:先生への感謝

のプログラムであった。 日々勉強である。

 昼食会は、参加者との久しぶりの出会いであり 楽しいひと時であった。 午後は、所用が入り、退席した。 思えば、筆者は、1999年 第30回 高松宮妃癌研究基金国際シンポジウム『動物モデルを用いた発がん機構研究の最前線』を企画し、さらに2002年 第32回 高松宮妃癌研究基金学術賞『遺伝性腎がんラットの発がん分子機構』を頂いたのが、鮮明に思い出された。 これも偏に、杉村 隆 先生との出会いであろう! 2008年 筆者が開始した『がん哲学外来』も背中から後押し頂いたことは、忘れ得ぬ生涯の邂逅である。 そして、『人間社会の癌化の予防 〜「共同体の理想像 = 使命に燃える細胞集団」の構築 〜』の学びとなった。

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