第221回 人生というステージ 〜 新しい事をする 〜

 2021年10月16日の秋田大学での第4回「日本メディカルビレッジ学会」にオンライン参加された、千葉県在住の息子さんが医師である お母様から、

『メディカルビレッジの3つの支え「医療介護支援・生活支援・旅立ち支援」というコンセプトが 現実のものとなっていくには、フラットな対話が今後さらに必要だと思わされました。  最後に 樋野先生がおっしゃっていた医療維新という言葉に 共感いたしました。』

との 大いに勇気付けられる 感動的なメールが届いた。  「見よ。わたしは新しい事をする。  今、もうそれが起ころうとしている。」(イザヤ43章19節)の『言葉の処方箋』も頂いた。

 この度、『週刊現代』2021年10月23日・30号167頁(発売2021年10月18日)に 筆者の言葉が記載されていたと、森尚子 氏(目白がん哲学外来カフェ 代表)から記事が送られてきた。  また、福原俊二郎 氏 (柏がん哲学外来 スタッフ)からは、[樋野興夫先生の記事:順天堂大学名誉教授で新渡戸稲造記念センター長の樋野興夫氏が語る。  「所詮、私たちには死ぬときに畳一枚ほどの墓場しか残らない。  当たり前の話ですが、医者だってすべてを見通せているはずがありません。  全摘をしたほうがいいか、他の治療法を選んだほうがいいかは、確率論なのです。  100%の確信があって患者に治療方針を提示しているわけではない。  たしかに、がんを見つけるなり切ろうとする医者は大勢います。  それは日本に昔からある、『外科偏重』のあらわれでもある。  いつも医者が正しい道を示してくれるわけではありません。  患者も医者の言葉を鵜呑みにせず、ときには拒否することも必要なのです。  ※この樋野興夫先生の記事は、週刊現代30号の「小倉智昭氏の『決断』について考える…あなたは、医者の言葉をどこまで聞くべきか」の部分に掲載された文章です。]との親切なメールが届いた。  ただただ感謝である。

 また、読者からは『「週刊現代」の記事を拝読いたしました。  樋野先生の言葉の処方箋「馬から降りて花を見る」を思い出します。  自分の価値観や考え以外の視点をもつことの大切さを考え、反省しつつ読ませていただきました。』、[『週刊現代』10/18発売号に、樋野先生の談話記事掲載あり、拝見しました。  TVキャスター・小倉智昭氏のがんについての記事を読み、樋野先生のコメントから、いろいろ考えさせられました。]などなど 心温まるコメントが寄せられた。  「人間は、誰が自分を見ているか、その姿を見ることができないまま、人生というステージの上で演じている役者である」(ビクトール・フランクル(1905-1997)『夜と霧』)が鮮明に想い出される日々である。




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