第218回 教育の原点 〜 長所を伸ばす 〜

 2021年9月27日午前、 筆者がオーガナイザーを務める順天堂大学医学部の大学院博士過程の腫瘍医学『Tumor Medicine (Oncology)』の授業を行った。  到達目標は、「腫瘍学の系統講義と それに関連した演習・実習により、がん研究の基礎から臨床まで 一通りの知識について理解を深める。  Cancer is a heritable disorder of somatic cells.  The accumulation of mutations, which are likely to occur during continuous cycles of cell division, may eventually transform some cells through a multi-stage process.  In the cell, there is the oncogene and the anti-oncogene (tumor suppressor gene) that balance each other out.  Like so, two opposites constitute a fine balance to maintain stability in an organism.」と記載している。  筆者は、『イントロダクション』で、「オーバービュー・がん研究の歴史(分子生物学、ウイルス発がん、動物モデルなど)」を述べ、癌学事始:山極勝三郎(1863-1930)、吉田富三(1903-1973)、Alfred Knudson(1922-2016)について語った。  多数の質問もあり大変有意義な時であった。  終了後、筆者が理事長を務める恵泉女学園の理事会に向かった。

 2021年9月28日『柏がん哲学外来』(柏地域医療連携センターに於いて)に赴いた。  個人面談、スタッフと2021年10月23日に開催される『柏地区がん哲学外来面談9周年記念集会』の打ち合わせで、大いに盛り上がった。  乞うご期待である。 


 2021年9月29日 順天堂大学医学部1年生の『M1文化の中の健康 〜 がん哲学 〜』(順天堂大学大学院 医学研究科 公衆衛生学講座 主催) の授業の機会が与えられた。  教室で、真摯な多数の質問があり、大変貴重な時であった。  翌日に、100人を超える聴講生全員の感想文が寄せられてきた。拝読し、大いに感動した。  今回の授業で、『医学教育の原点』の大切さを改めて実感した。

1)医師としての原点

2)品性を完成するために長所を伸ばす

3)人生から期待される存在





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