第215回 授業の贈り物 〜 今を生きるヒント 〜
東京都内の小学校の教師から「学校も児童も保護者も 不安な気持ちでいっぱいです。 そのような時に 先生のあたたかいお話を お聞きできることを 心から楽しみにしています。 先生のお話をお聞きし、今を生きるヒント、今を乗り越えるヒントを 子供たちと共に 学びたいと思います。 お忙しいとは存じますが、よろしくお願いいたします。」と 授業の依頼を受けた。 心温まる 励ましのお言葉には、大いに感動した。 これも、昨年発行された『がん哲学のレッスン 〜 教室で<いのち>と向き合う 〜』(かもがわ出版)効果であろう。 また、奈良県在住の方からの ニューモア溢れる 勇気づけられるメール「ダンディで優しく包み込んでくれる 小学生にとって 自分のおじちゃんのような方からの授業の贈り物。 心に一生残ると思います。 先生のあの優しいお顔が浮かびます♪ 素敵な一日を 先生はプレゼントされるんですね。」には、感激した。 涙無くしては語れない!
『人生は、ダブルメージャー(衣食住の為 + 生きがいの為)! 暇=日間(太陽の光が射し込む = 尊厳に触れる)になると良い! 日本人は肩書きで 偉いと思っている人間が多い、肩書きが無くなると 虚しくなる! 日本人は 太陽の光が反射しているだけで、夜の6:00 pmになると、むしょうに寂しくなる人間が多い!』が、2008年に、順天堂大学で始めた『がん哲学外来』での「人間学」の習得であった。
新渡戸稲造(1862-1933)生誕150周記念事業「21世紀の知的協力委員会」が設立された。 筆者は、議長を仰せつかった(sites.google.com/site/cic21st/)。
来年は、新渡戸稲造生誕160周年である。 1913年、新渡戸稲造は第一高等学校の校長を辞する時、深く悲しんで、自宅までついてきた生徒達に語った。「皆さんはこの先、長い人生の中で失敗をしたり、人に裏切られるようなことがあるかもしれません。でも、このことだけは忘れないでください。ただ一人 あなたがたを愛し、決して見捨てることのない方がいることを」の言葉を若き日から教わったものである。 「見る人の こころごころに 任せおきて 高嶺に澄める 秋の夜の月」(新渡戸稲造)が、「世の中の動きを静観」する胆力であろう!