第214回  愛ある者は勇敢 〜 丁寧に仕上げていく 〜

 2021年9月1日『がん哲学外来ピア・カフェ at三鷹ネットワーク大学』での『樋野興夫先生による講演とピア・カフェ』(代表:酒井久実子 和洋女子大学教授)に赴いた(添付)。


  大変、有意義な貴重な時であった。  スタッフの熱意には ただただ感服した。  筆者は、さりげなく、「どんな種よりも小さいのですが、成長すると、どの野菜よりも大きくなり、空の鳥が来て、その枝に巣を作るほどの木になります」と、『からし種』の話をした。  また、母を亡くして 悩んでいる クララ・ホイットニー (Clara A. N. Whitney、1860 – 1936、『クララの明治日記 勝海舟の嫁』)に対して、勝海舟 (1823〜1899)の奥さん(民子 1821-1905)の言葉;『悲しい時には 私達の所へいらっしゃい、一緒に泣きましょう、そしてあなたが 仕合せな時には 一緒に笑いましょう。さあ勇気をお出しなさい、——これから先の長い年月のことは考えず、今日という日以外には 日がないと思って ただ毎日をお過ごしなさい』が、『訪れる人を 温かく迎い入れる = がん哲学外来ピア・カフェ at三鷹ネットワーク大学」の原点ですね!』と語った。

 『ピア・カフェ開設2周年記念 NEWS Letter』も発行されるようである。  『さいわいニュースレター』、『いばらきチャウチャウ友の会通信』を定期的に発行されている『がん哲学外来さいわいカフェin茨城・筑西』代表:海老澤規子 氏からは、ユーモア溢れる、絵葉書が送られて来た。大いに感動した。


段階ごとに辛抱強く

丁寧に仕上げていく

最後に立派に完成する


 実践であろう!  筆者の故郷の、出雲大社の因幡に白兎を紹介して、『「最も剛毅なる者は 最も柔和なる者であり、愛ある者は勇敢なる者である」とは、「高き自由の精神」を持って医療に従事する者への普遍的な真理であろう。「他人の苦痛に対する思いやり」は、医学、医療の根本である』と話した。「電子計算機時代だ、宇宙時代だといってみても、人間の身体の出来と、その心情の動きとは、昔も今も変ってはいないのである。 超近代的で合理的といはれる人でも、病気になって、自分の死を考へさせられる時になると、太古の人間にかへる。その医師に訴へ、医師を見つめる目つきは、超近代的でも合理的でもなくなる。静かで、淋しく、哀れな、昔ながらの一個の人間にかへるのである。 その時の救いは、頼りになる良医が側にいてくれることである。」(吉田富三;1903-1973)が、鮮明に蘇って来た。



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