第195回 教養を深める 〜 コミュニケーションの質 〜

 2021年4月19日 明寿大学(群馬県前橋市中央公民館)での 生涯学習(趣旨:変容する社会に適応できる知識を習得し、自己実現や社会貢献に向け、教養を深める。)での講演『個性と多様性 ~ 人生の目的は、品性の完成 〜』に赴いた。 多数の真摯な質問があり、感動した。  大変充実した時であった。 まさに、群馬県が生んだ内村鑑三 (1861-1930)の、「人生の目的は 品性の完成」の実感であった。

 2021年4月20日は、定例の第79回『がん哲学外来メデイカル・カフェ@よどばし』(淀橋教会に於いて)に出席した。 多数の質問が寄せられた。

癌のなり易さというものは、年齢が上がると共に上がるのですか。 それとも年齢とは直接関係ないのですか。

癌の発生要因には、喫煙や飲酒や食物やウィルスなど、様々あるようですが、共通した癌の原因というのが、あるのでしょうか。

快食快眠と言われるように、食物と共に健康に影響を与えるのが睡眠でもあるように思いますが、睡眠の場合は時間より、その質だと聞きます。 年齢によっても変わるようにも思いますが、睡眠の質を上げるのに 先生のお勧めは何でしょうか。

コロナ時代を迎え、入院患者は益々孤独にならざるを得ない状況だと思います。 そういう中で、看護師の役割は益々重要になって来ているのではないでしょうか。 看護師さんは 看護学校において、がん哲学外来のような、メンタルケアの技術も 今日学んでおられるのでしょうか。

癌の告知について。 20年以上前、突然癌を宣告され 非常にショックを受けた方のお話を聞いたことがあります。 その頃から、受け止める側の状況(癌は治る病気だという認識が ある程度浸透している)も 変わっていると思いますが、最近の医師の方々は、どのような認識をもって 告知をしておられますか。

コロナの時代を迎え、交わりが制限される中で、コミュニケーションの質を 上げる必要がある事を覚えますが、先生はそのために 何が重要だと思われますか。

著書が翻訳されているのは、何がきっかけになっているのか。 翻訳された本を読んだ現地の人の感想があったら聞いてみたい。

樋野先生が 今新しく注目している人物は?

以前のお話の中で、「自分のためにする努力は 大した ことはない。人のためにするのがいいね。」と、おっしゃいました。私もそう思います。

ところが、「自分のためにすら、努力できない娘に、お手上げです。」。 親や教師はどうすればよいでしょうか?  

新渡戸稲造などの本を読んで、暗記されるのはとてもよい事と思いますが、---、内容を殆ど暗記されている今も、樋野先生が読書し続ける意味は 何でしょうか?

 早速『「今日は、初めて、淀橋教会での哲学カフェに 宇都宮から YouTube参加いたしました。 ご質問に真摯(紳士)に答えられるお姿に感動いたしました。 私も勝海舟が大好きです。 ぜひ、「天国哲学カフェ」の末席に加えて頂ければ、幸いです。」と 宇都宮の牧師から 心温まる励ましのメールが届いた。

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