第174回 「今こそ居場所を求めて」〜 「常識の中の真理」 〜

 2016年11月より開設された 「小江戸がん哲学外来」(埼玉医科大学総合医療センターブレストケア科於いて)に赴いた。『2016年11月より埼玉医科大学総合医療センター ブレストケア科に、「がん哲学外来」を開設しました。がんになったとき、再発したとき、 あるいは病気が悪化したとき、死への不安が突然間近に迫ってきます。 そして 今後どうしたらよいか、どう生きたらよいのか、道がみえなく なってしまいます。そのようなとき、医療者が十分に向き合って手を 差し伸べられることが理想だと考えています。「がん哲学外来」は、”対話 ”によって 生きることの根源的な意味を考え、ご自身の人生を 自分らしく生きていただくために行う支援の1つです。 乳がんに限らず、その他のがんや病気で悩む方も 受診可能です。』と謳われている。開始前には、病理学講座の先生と、食堂で、昼食の時を持った。その後、「医療福祉相談室・がん相談支援センター」のスタッフの方との対談の時をもった。また、「小江戸がん哲学外来」も同席された。 大変有意義な時であった。 来年は、5周年記念が企画される予感がする。  翌日は、『がん哲学外来@川越のぞみカフェ 開設5周年記念シンポジウム〜「今こそ居場所を求めて」〜』(川越のぞみ教会に於いて)で、講演の機会が与えられた。「のぞみカフェは開設5周年を記念するシンポジウムを、樋野興夫先生を特別ゲストとして迎えて開催いたします。 コロナ禍の中で奪われ、同時に見えてくるものは、これまでも病の中で見えてきたものにも 通じるのかもしれません。 今年は、自宅でも会場でも参加可能です。 共に語り合うひと時をご一緒しませんか。」と チラシには記載されていた。 大変貴重な時が与えられた。
 今日(2020年11月27日)は、定例の「柏がん哲学外来」(柏地域医療連携センターに於いて)に向かった。『「がんの悩みを 病院の外で 心おきなく話したい」— がん哲学外来は、がん患者、経験者、ご家族のための対話の場です。 樋野興夫先生と ゆっくり語り合ってみませんか?』と紹介されている。1組 約60分 3組の面談を終了後、スタッフの皆様と昼食会の時を持った。 皆様の真摯な、熱意には、ただただ感服である。 「がん哲学外来」を通して、「常識の中の真理」を学ぶ日々である。

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