第172回 『第17回 南原繁シンポジウム』〜 本物の強さ & ブレない人物 〜

 昨日(2020年11月11日)『吉田富三記念 福島がん哲学外来』(福島県立医科大学附属病院 がん相談支援センター に於いて)に赴いた。  「福島県出身の世界的病理学者 吉田富三博士を記念して、吉田博士の孫弟子 樋野興夫先生と『福島がん哲学外来』を開設いたしました。 患者さんの思いや日常生活の悩みを受け止め、じっくりと対話する“心の診療室”です。がんにまつわる悩み・不安を持って生きる患者さんと そのご家族の受診をお勧めします。」と病院のHPには紹介されている。  今回も、大変、有意義な充実した個人面談の時であった。

 今日(2020年11月12日)は、『がん哲学外来メデイカル・カフェ@よどばし』である。  既に事前に多数の質問が寄せられている。驚きである。  前半講話「樋野先生の徒然なるままに ご自由にお語り下さい」/質問コーナー/ 後半「樋野先生の徒然なるままに ご自由にお語り下さい」のプログラムとのことである。

 質問:60代です。私の父は既に他界しましたが、数年父親の看病をしてきました。  ある日、父が、「どうしても家に帰りたい」と言うので、家に連れて帰ったら、自殺未遂をしてしまい、その後、二度と自宅には連れて帰ることができませんでした。・・・。これからの 義理の両親の介護の事を考えると、気が重くて仕方ありません。  どうしたらよかったのでしょうか?

 質問:小さい子供がきいてくる「空は何で青いの?」などの、質問に対して、興味・関心を潰さないように、受け答えするには、どう、対応したら良いでしょうか?

 質問:私は、学校の教室には『人数が多いから』と、なかなか入れない子どもの 学習指導をマンツーマンでしている者です。  マンツーマンの指導中に、安心しているのか、寝てしまうことが時々あるのですが、どうしたら良いでしょうか?

 質問:当分はWithコロナの生活が続くなかで、世界規模で様々なことが変わらざるを得ませんが、アフターコロナにむけて、どう変わっていくとお考えですか?  田舎へ引っ越すとか、家などのローンを組まないとか、これからはネット中心に勉強した方がいいとか、保険診療の制度の見直しとか・・・。

 質問:コロナで顔と顔を会わせてコミュニケーションをする大切さに気付きました。でも、体力が落ちてるし、感染するのが心配で・・・「孤独」に苦しんでいます。  どうすればよいでしょうか?

 質問:先生は、セカンドオピニオンや、メディカルカフェの相談をあえて電話ではなく、必ず直接会って、お話をされるそうですが、そうなると、各病院で行っている電話相談は、あまり意味がないのでしょうか?

 質問:牧師や教会関係者で、メディカルカフェを始めようと、ためらっている人に向けて、何かメッセージをお願いします。

 質問:コロナで なかなか外出する機会がないのですが 運動不足で腰痛になりました。  何かいい解決法は あるでしょうか

などなど。  真摯な質問には、ただただ感動である。

 この度、『聖書とがん 〜 「内なる敵」と「内なる人」 〜』 (イーグレープ) と 『生きがいに 気づく、いい言葉』 (PHP研究所)が、出版される運びとなった。  「目的は高い理想に置き、それに到達する道は臨機応変に取るべし」(新渡戸稲造)の教訓が 今に生きる。

  「コロナ時代を生きる5カ条」 

1. 自分の力が人に役立つと思うときは進んでやれ

2. 人の欠点を指摘する要はない。人のあやまちは語るには足らぬ

3. 理由があっても腹を立てぬこそ非凡の人

4. 感謝は優しき声に現れる

5. 心がけにより逆境も順境とされる




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