第171回 『第17回 南原繁シンポジウム』〜 本物の強さ & ブレない人物 〜

最近話題の「日本学術会議」の『学術の動向』2001年の筆者の原稿 (https://www.jstage.jst.go.jp/article/tits1996/6/9/6_9_40/_article/-char/ja) が送られてきた。  懐かしい思い出である。早速「お写真、お若いですね・・・先生の記述に、日本学術会議と総合科学技術・イノベーション会議の位置づけについて記載があります。  日本学術会議の設置目的、役割を今一度見直し、可視化 願いたいところです。」、{『科学する心』には、『政治にゆがめられた科学する心』と 『政治にゆがめられない科学する心』の2種類がある。  行政機関である 『総合科学技術会議』 は立場上当然、前者である。一方、『日本学術会議』 は、当然後者であるべきである。  もし、後者であることを放棄すれば、『もし塩が塩けをなくしたら......。もう何の役にも立たず、外に捨てられて、 人々に踏みつけられるだけです』(マタイ5章13節) の運命である。} の文章を読まれ 「現在の学術会議の先生方も 政治家の方々も 上記の内容を肝に銘じて欲しいですね。」との暖かい励ましのメールを頂いた。

第17回 南原繁シンポジウム『日本国憲法と戦後教育改革の過去・現在・未来 〜意義・批判・継承 〜』 シンポジウムに赴いた。  


文科省事務次官であった前川喜平氏の基調講演『教育基本法と私』は、大変勉強になった。  パネルディスカッションも、有意義であった。  筆者は、南原繁研究会 代表として、『開会の挨拶』の機会が与えられた。  早速、Zoomでの参加者から 「シンポジウムの記事がアップされました」 と 写真が送られてきた 。


 2004年にスタートした南原繁研究会 【初代代表、鴨下重彦 先生(1934年-2011年、東京大学名誉教授、国立国際医療センター名誉総長)、第2代代表、加藤 節 先生(成蹊大学名誉教授)】の3代目の代表を、昨年(2019年)、南原繁(1889〜1974) 生誕130周年を祝し、仰せつかった。 ―― 今年は、新島襄(1843-1890) 没130年、内村鑑三(1861-1930)没90年、新渡戸稲造(1862-1933)国際連盟事務次長就任100周年でもある。  私の恩師は、南原繁が、戦後最初の東大総長のときの医学部の学生であった。  「スケールの大きい、愛情豊かな人物だった」と、南原繁の話を よく聞いたものである。  最近、『混迷する現代社会に問う「人生でいちばん大切なもの」とは、「本物の強さ」とは、いったい何なのか…。』、「時代を動かすリーダーの 清々しい胆力」 としての 「人間の知恵と 洞察とともに、自由にして 勇気ある行動」(南原繁 著の「新渡戸稲造先生」より)が 鮮明に蘇る 今日この頃である。  いつもと 変わらず ブレない人物の訓練こそが、まさに「コロナ時代」の実践であると考える。  「時代を超えて、時代を愛する 南原繁研究会」の原点でもあろう。  「ビジョン」は人知・思いを超えて進展することを痛感する日々でもある。  「はしるべき行程」と「見据える勇気」が、今回の『第17回南原繁シンポジウム』の意義ではなかろうか!

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