第156回 「病院と在宅の隙間を埋める存在」〜 求心力と遠心力のように平衡を保つ 〜
『がん哲学外来 ながれやまカフェ』代表 春日井いつ子 氏の企画で、『ながれやま・がん哲学外来カフェ・3周年記念講演会』(平和台恵教会に於いて)に招かれた。 大変、有意義な充実した時であった。 早速、「先生の、穏やかな、聞く人の心を 安心の渦に巻き込む 講演を お聞きすることができ、感謝でした。」、 「私事、不思議なことに、コロナ自粛生活の中で たくさんの役割が中止になり、― 。早起きの生活を 送っていると、先生の薦めてくださっている 読書の時間も ― ゆったりと 持つことができるようになり 感謝しています。」、 「これから 少しずつ 普段の生活が戻ってきますが、大切な事を土台に 日々を過ごして行きたいと思います。」、 「樋野先生の著書を読み、がん教育や 流山の医療について 考える時が 与えられるよう祈って行きたいと思います。」、「癌という特殊な病に対して 単に怖がらせる事無く、 愛情を持って語る姿に 私たちはどんなに 勇気づけられるでしょうか。 本当にチャウチャウ犬のような 言葉かけで 人間はそうだ! ほっとけ 気にすんなって 先生言っていた ‼ と 心が軽くなる事を感じた 貴重な講演会でした。」などなどの 心温まるメールを頂いた。
また、以前 順天堂大学に勤務されていた看護師の方から、「樋野先生は 順天堂の時から お変わりない、やさしいお声と語りで 素敵な言葉と対話で メッセージを 届けてくださいます。」 さらに、別の看護師からは、『がんサポートナースの存在を 知っていただける良い機会になりますので、一般の方々、医療職含め 沢山の方々に聴いて頂きたいと 考えております。 テーマとしては、「がん患者のために、病院と在宅の隙間を埋める存在とは」ではどうでしょう。』 と講演の依頼を受けた。 大いに感動した。 「決してあなたを見放さず、あなたを見捨てない」(ヘブル13章5節)は、看護師・医療者の原点ではなかろうか!
順天堂大学で、約120名の出席でZoom授業を行った。 前半は、『病理学概論』、後半の『がん医療科学』では、『楕円形のこころ 〜 がん哲学エッセンス 〜』を 音読しながら行った。 多数の質問もあった。 教育の目標は、「自立した人間の養成と模範を示すこと」であり、「求心力と遠心力のように、平衡を保つように働く」(新渡戸稲造)習得の場 であることを今回実感した。