第135回 「がん哲学文庫」の創設の意義 〜「本物と偽物」を識別する能力 〜

 筆者は、先週土曜日 誕生日(1954年3月7日生まれ)を迎えた。 Wife と ショッピングモールイオンモール東久留米で、買い物をしながら、夕食の時をもった。 翌日は、インド料理店「ルチア」で、定例の読書会であった。今回は、『武士道』(新渡戸稲造 著、矢内原忠雄 訳)の最終章 第17章「武士道の将来」であった。 今回は、3巡目である。「世界の歴史は、『柔和なる者は地を嗣がん』」、「神は おのおのの国民に その国語をもって語る 預言者を賜りたり」の学び時であった。まさに「時代が変わっても、より高い使命に 立ち向かい続ける」の実践であろう。何度 読んでも、新たなる 新鮮の学びの時である。 読書会の後は、筆者の誕生日会が、企画された。本当に 皆様の配慮には、涙なくしては語れない。


 順天堂大学 学術メディアセンターから、筆者の著作の寄贈の問い合わせがあった。「以前に ご寄贈いただいた図書もあり、改めて感謝しております。なお参考までに、国立国会図書館の所蔵も 追記いたしました。」、『「がん哲学」という特色ある資料を、本学からアピールできる方策として 検討して参ります。』と、心温まる 勇気付けられる 暖かい お言葉を頂いた。  


 最初の著作は、『癌遺伝学の夜明け  クヌドソン博士のTwo-hit Theory』(2002年3月25日発行 中川原章・樋野興夫・編)であろうか!  筆者のアメリカ時代の恩師Knudson夫妻は、第58回日本癌学会総会(1999年 田原榮一 大会長)で 来日した。 その時の千葉がんセンターでの講演記録集である。 筆者が、癌研実験病理部長の時代である。 癌研で お世話になってから40年が過ぎた! 恩師である癌研所長:菅野晴夫先生、国立がんセンターの総長 杉村隆先生も 執筆されている。 Knudson 夫妻の講演は、日本語訳も付記されている。人生懐かしい想い出である!  Knudson博士(1922年8月9日〜2016年7月10日)菅野晴夫先生(1925年9月13日〜201610月30)も 2016年逝去された。 来年(2021年)5周忌記念シンポジウムの企画が夢ある。 Knudson博士に出会ったのは、今の私の年の時である。人生不思議な邂逅である。 筆者が、恩師から学んだのは、「本物と偽物」を識別する能力 = 癌病理学である。 まさに、「がん哲学文庫」の創設の意義は ここにあろう! 

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