第118回 「徳は 罪悪に劣らず 伝染的である」〜 『今、南原繁を読む』〜

 定例の「東久留米がん哲学外来・カフェ」と「読書会」に赴いた。今回は、『武士道』(新渡戸稲造 著; 矢内原忠雄 訳)(岩波書店発行)の「第 1章: 武士道の感化」であった。今回、最も印象に残った箇所は、「徳は 罪悪に劣らず 伝染的である」であった。次回は、『代表的日本人』(内村鑑三 著)である。共に、英文で書かれた代表的日本人(内村鑑三 著と『武士道(新渡戸稲造 著)は、筆者にとっての 若き日からの座右の書である。いかに勇気づけ、励まされたことか内村鑑三 & 新渡戸稲造」→南原繁 & 矢内原忠雄は、人生の起点である。国立病院機構沼田病院では、「内村鑑三記念 メデイカルカフェ」が、毎月 定期的に開催されている。


 筆者が、代表を務める第 186 回 南原繁研究会 に出席した(学士会館に於いて)。今回の自由発表のテーマは「夏の坂道をめぐって」、読書会は『南原繁著作集 第 9 巻』(岩波書店発行)の「日本国憲法:制定過程 その一」であった。「南原繁の学術的な著作は、非常に難しい。」。確かに、何回読んでも、その時、その時の出来事と合わせて、日々新鮮な学びである。来年 6月には、筆者が委員長を兼任している南原繁研究会 編集委員会より、『今、南原繁を読む』(仮題)が出版される予定である。乞うご期待である。




このブログの人気の投稿

第2回 『何があっても、いつ、どこにあっても なくてはならない人に おなりなさい』

第108回 矢形 寛 先生の生涯 〜「火焔のうちにある 燃料の如く 自ら燃えよ!」〜

第381回 『よくみる よくきく よくする』〜 寄り添う いい言葉 〜