第107回 新刊『日めくり〜 人生を変える 言葉の処方箋 〜』

 「新渡戸稲造記念センター」(東京医療生活協同組合 新渡戸記念中野総合病院 がん哲学外来)に赴いた。8月18日に開催された、「新渡戸稲造記念センター」開設記念の「新渡戸稲造シンポジウム」(中野サンプラザに於いて)の新聞記事(クリスチャン新聞)が、送られてきた(下記)。東京女子大 学長、恵泉女学園 理事長のことが、大きく取り上げられており、大変感激した。良き想い出となる「新渡戸稲造シンポジウム」であった。歴史的快挙となろう。

 また、今秋、「新渡戸稲造シンポジウム」新聞記事を作製された「いのちのことば社」の出版局から新刊『日めくり 〜人生を変える 言葉の処方箋 〜』が出版される予定である(下記)。不思議な繋がりである。乞うご期待である。

  新渡戸稲造は、東大教授と第一高等学校校長を兼任し、東京女子大学学長などを歴任した。国際連盟設立に際して、初代事務次長に選任され、世界平和、国際協調のために力を尽くしている。国際連盟事務次長時代の新渡戸稲造が設立したのが「知的協力委員会」である。『世界の幸福を願い、世界中の叡智を集めて設立した「知的協力委員会」』には、哲学者のベルグソンや 物理学者のアインシュタイン、キュリー夫人らが委員として参加、第一次世界大戦後に困窮が著しかった各国の生活水準の調査や知的財産に関する国際条約案を検討し、各国の利害調整にあったこの「知的協力委員会」の後身がユネスコである。

 新渡戸稲造が、愛読したカーライルの『サーター・リサータス:衣装哲学』の『“Do thy Duty, which lies nearest thee, which thou knowest to be a Duty
(汝の義務を尽くせ。汝の最も近くにある義務を尽くせ、汝が義務と知られるものを尽くせ)』
の言葉が、何故か思い出される今日この頃である。

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