第93回  忘れ得ぬ 想い出となる北陸街道の旅 〜 福井→小松→金沢 〜

 「浅井三姉妹記念 がん哲学外来」(福井県済生会病院に於いて)に赴いた。思えば 本外来は、2011年NHK大河どドラマ『江 〜 姫たちの戦国 〜』の時期に開設された。4組:1組目(市)、2組目(茶々)、3組目(初)、4組目(江)の面談を行った。終了後は、スタッフの皆様と昼食の時を持った。大変有意義な時であった。そして、筆者は、福井駅から、北陸本線で、小松駅に 向かった。

 「NPO法人 いのちにやさしい まちづくり ぽぽぽねっと」(代表:榊原千秋 氏)主催の講演会『第27回 いのちの学校 がんと暮らす人のために 心の処方箋』の機会が与えられた。

 『がん患者さん、ご家族、サバイバーの方、NPOの会員さん、ややのいえのスタッフ、市民病院の緩和ケアの看護師さん、医療保健従事者の方々、そして嬉しかったのが 金沢大学で聞き書きサークル「星ことば」OBのメンバーが来てくださったことでした。彼女たちは、なんと 樋野先生の故郷の鵜鷺を訪れて お世話になったメンバーでした。先生のいわれるところの「教育とは すべてのものを忘れたあとに 残るものをいう」という言葉が思い起こされました。昨日は、重度心身障がい や 医療的ケアが必要な子供さんをもった おかあさんたちと 立ち上げている「レッツぴあふれんど」にも ご一緒していただきありがとうございました。 ややのいえのスタッフは、「ややのいえの人は みんな チャウチャウ犬だね」と言っていただき 喜んでいました!(笑)。』、

 『「1日1時間考える時間を持つ」、「いま求められているのは、困っている人と一緒に困ってくれる人の存在である」なんとこれは「いぬのおまわりさん!」、厳しい境遇に置かれたとき「自分でコントロールできないことは無頓着になったほうがいい」、がんになった友人と接するときどうしたらいいか?「人間は何を言ったかではなく、誰が言ったかである。風貌が大事。その人の尊厳に触れること」、たくさん背中を押していただきました!』

と心温まるコメントを頂いた。

 その後、金沢医科大学産科婦人科学講座 主任教授 笹川 寿之 先生の主催『2019年度医学部学生特別講義:第4学年「がん哲学について」』の講義の機会が与えられた。今回は、福井→小松→金沢と、忘れ得ぬ 想い出となる北陸街道の旅であった。帰京中の新幹線の中から見る 雪の立山連峰の風景は、本当に壮大であった。

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