第82回 「童心に返って、否、心新たに」〜 縦 と 横 〜

 今週(2019年)の3月11日、福島県立医大での「吉田富三記念 福島がん哲学外来」に赴いた(福島県立医科大学附属病院 みらい棟2階  臨床腫瘍センター がん相談支援センター に於いて)。「吉田富三記念 福島がん哲学外来」(2009年開始)は、今年が、10周年である。新幹線の中で、8年前、『2011年3月11日に発生した東日本大震災「東北地方太平洋沖地震による災害およびこれに伴う福島第一原子力発電所事故による災害」』で、新幹線が運休し、2011年3月のみ「吉田富三記念 福島がん哲学外来」に、行けなかったことが、鮮明に甦った。今年6月22日には、「吉田富三記念 福島がん哲学外来10周年記念 市民公開講演会」が企画されている(福島県立図書館に於いて)。筆者は、講演『がん哲学外来開設10年を振り返って』を依頼されている。座談会では、『これからの 福島県のがん患者との向き合い 〜 がん教育について〜』が、予定されている。

 筆者が理事長を務める日本結節性硬化症学会理事会(順天堂大学に於いて)の後、座談会『結節性硬化症を考える 〜 診断・治療の最前線 〜』(ステーションコンファレンス東京に於いて)であった。筆者は、結節性硬化症(TSC)の「診断基準」・「定義・概念」・「重症度分類」・「遺伝子診断」について触れた。

 第57回「がん哲学外来 淀橋カフェメディカル・カフェ@よどばし」に出席した。
 「最近は 樋野先生も大好きな『365日の紙飛行機』をオープニングでよく歌っていましたが、今回は『糸』を皆さんで大熱唱。」と紹介された。『弱いけど、糸が縫い合わされるときに、布ができ、服ができ、人を温めることができる・・・。人が結ばれるときに すごいことができる。「縦はあなた。横は私。」』。筆者は、新渡戸稲造の「内村鑑三は縦の門、自分は横の門」が思い出された。終わりには『いぬのおまわりさん』を大合唱であった。「童心に返って、否、心新たに皆で熱唱しました!」、「解決しなくても、一緒に居て悩んでくれる存在がありがたい」、「『いぬのおまわりさん』の現在的意味は? 困っている人と、一緒に困ってくれる人。」、『「あ~しなさい、こ~しなさい」は、余計なお節介。』、「解決しなくても、一緒にそばに居る。」などなどが、綴られていた。6月30日は、5周年記念会とのことである。継続の大切さが、身に浸みる。


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