第76回 市民公開シンポジウム「アスベスト・中皮腫外来の歩み since 2005」の胆力

 市民公開シンポジウム「アスベスト・中皮腫外来の歩み since 2005」が開催された 主催:アスベスト・中皮腫外来推進員会共催:順天堂大学後援:文京区、毎日新聞、朝日新聞助成:文部科学省学術研究助成金 挑戦的萌芽研究協賛:国立研究開発法人 日本医療研究開発機構、免疫生物研究所(IBL順天堂大学に於いて)。総合司会:増田美加 氏(医療ジャーナリスト)、座長:伝田香里先生(順天堂大学医学教育研究室)のもと、塩見 和 先生(北里大学病院呼吸器外科)の講演「アスベスト・中皮腫の歴史」、朝尾哲彦 先生(順天堂大学呼吸器内科)の講演「胸膜中皮腫の内科治療」、飯田智子 氏(看護師)の講演「中皮腫外来の現状、リサーチナースの役割について」、葛西好美 氏(東京情報大学看護学部)が、発表された。「アスベスト・中皮腫外来推進員会」委員長でもある筆者は、入村達郎 先生(順天堂大学難病の診断と治療研究センター)の座長のもと、講演「中皮腫外来の使命とがん教育」の機会が与えられた。会場は、多数の参加者で 大いに感激した。人生の良き想い出となった。

 思えば、筆者は、2005年、クボタショックの年、順天堂医院で、『アスベスト・中皮腫 外来』を開設する機会が与えられた。開設の機会を 与えてくださった小川秀興 理事長の「先見性 と 賢明な寛容」には、感謝である。21世紀は「環境発がん 〜 アスベスト・中皮腫 〜」で、日本国は世界に貢献する時であろう。「新しいことにも 自分の知らないことにも謙虚で、常に前に向かって 努力している」イメージである。まさに、「未来への懸け橋」である 。病気の根幹を追求しようとする「the study of the diseased tissues」を機軸とし、『原因論』を明確にし、『制御』の根拠を示し、『進展阻止』の実際を示す ことであると考える。『アスベスト・中皮腫 外来』の使命は、「研究」・「治療」・「がん教育」の推進でもある。(1)診断(発症前診断、早期発見)、(2)予防(発症を遅らせるなど)、(3)治療(分子標的治療、抗体治療など)のモデルにもなろう。

 「がん学者」の2つの使命は、『最先端の診断・治療』を身に付けた「学者的な面」と「深い哲学と広い教養」を備え「静思から得られた結論」を語る「人間としての面」であろう。「時代を動かすリーダーの 清々しい胆力」でもある。


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