第61回 『真理は円形にあらず、楕円形である』〜 思索的 vs 叙述的 〜

  「第45回 文京区さしがや保育園 アスベスト健康対策等 専門委員会」に出席した(文京区シビックセンターに於いて)。筆者が委員長を務める、順天堂大の「『アスベスト・中皮腫』外来推進委員会」では、今年度中に、市民公開シンポジウムが、企画されることであろう。先日は、筆者らは、時代の要請として『Environmental Pollution and Related Diseases Reported in Japan:  From an Era of  ‘Risk Evaluation’ to an Era of  ‘Risk Management’』の論文を発表した。

  「AMEDプロジェクト 5 研究推進会議」(日本橋ライフサイエンスビルに於いて)に出席する機会が与えられた。筆者は、『糖鎖を利用した中皮腫に対する治療法の開発』で、「中皮腫の発症前診断の意義と新規治療開発の必要性」について紹介した。「中皮腫に対する 糖鎖創薬の重要性が 伝わったと思います」、「中皮腫治療に関する 臨床的な意義を お話をしていただき本当にありがとうございました」と、勇気付けられるコメントを頂いた。午後は、今回、実行本部長を仰せつかった『平成30年度 解剖慰霊祭』に向かった。多数のご遺族の出席であった。筆者は、『閉会の辞』で、「系統解剖  病理解剖の違い」・「俯瞰的な医学の説明」・「医師の2つの使命」について語った。

  この度、新刊『楕円形のこころ  がん哲学エッセンス 〜』(春秋社発行)が、年内に 出版される運びとなった。本ブログ『楕円形の心』を まとめたものである。「序文」には、『真理は円形にあらず、楕円形である。 一個の中心の周囲に描かるべきものにあらずして、二個の中心の周囲に描かるべきものである。 あたかも地球その他の遊星の軌道のごとく、一個の太陽の周囲に 運転するにかかわらず、中心は 二個あ りて、その形は 円形にあらずして楕円形である。—— 人は何事によらず 円満と称して円形を要求するが、天然は 人の要求に応ぜずして 楕円形を採るは ふしぎである。 哲学も 科学と同じく 思索的(speculative)であってはならぬ。 叙述的(descriptive)であらねばならぬ。—— 患難の坩堝(るつぼ)の内に 燃え尽くす火に 鍛えられて 初めて実得し得るものである。』(内村鑑三著 『聖書之研究』より)が記述してある。丁度 今年は、『がん哲学外来10周年の記念出版ともなろう乞うご期待である。






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