第40回 アイデンティティーとは 〜「自分は いかなる存在か」〜

  「がん哲学外来@川越 のぞみカフェ 開設3周年記念シンポジウム 〜 自分も病気のことも責めないで〜」(川越のぞみ教会に於いて)に招かれた。多数の参加者があり、また個人面談もあり、近隣の埼玉医大の教授も参加され、大変充実した一時であった。スタッフの真摯な姿勢、情熱には、大いに感激した。

  週末は、早稲田大学中野校の オープンカレッジ 春期講座『がんと生きる哲学 〜 医師との対話を通して「がん」と生きる方法を考える〜』に赴いた。『がん哲学』(EDITEX発行)を朗読しながらの講義であった。今回の箇所は、「本当のプロとは 〜 真の独創性に立って〜」(page 88, 89)であった。アイデンティティーとは、「自分は いかなる存在か」、「自分は 何をなすべきか」、「自分が遂行しうる手段は何か」の 質疑応答で、あっという間に90分が過ぎた。まさに「科学者とか、文学者とか、政治家という区分けは方便であり、ただのプロセス。人間、最後には 一つの同じ目標に向かって進まねばならぬ」(吉田富三)である。『純度の高い専門性と社会的包容力』の学びの時である。

  その後、定例の『<がん哲学外来> 第72回 お茶の水メディカル・カフェ in OCC』があり、今回は6周年スペシャルであった。カフェの前に、素晴らしい音楽ゲスト(バイオリン・ピアノ)の演奏があった。カフェも多数の参加者で、会場は満席であった。筆者は、個人面談も隣室で行った。挨拶では、さりげなく「あなたは、どこにいるのか」(創世記3章9節)、「もしかすると、この時のためであるかもしれない。」(エステル記4章14節)を語った。

  その後、第3回 消化器疾患患者指導研究会(慶應義塾大学 信濃町キャンパスに於いて)に赴いた。筆者は、講演『がん哲学外来 〜 個性を引き出す〜』 の機会が与えられた。「あなたは 病気であっても『病人』ではない」〜 利己的な Happy  vs 利他的な Joyful〜」。大変有意義な研究会であった。


  終了後、OCCの隣のデーリーフランスでの 「wifeの誕生日会」に参上した。仲間の皆様の温かいおもてなしには、本当に感動した。涙なくしては 語れない!




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