第32回 「国際交流に役立つ 医療の懸け橋」〜 愛しかない 〜

 「第20回 がん哲学外来 矢内原忠雄記念本郷通りカフェ」に赴いた。早、20回となった。継続の大切を肌で感ずる時でもあった。終了後、スタッフの「ゆい訪問看護ステーション」の看護師との夕食は有意義な一時となった。「本郷通りカフェ」は、若き日に読書に耽った「内村鑑三・新渡戸稲造・南原繁・矢内原忠雄」のうちの「矢内原忠雄」を記念する「がん哲学外来」である。筆者にとっては特別の想いがある。『「道」&「道の終着点」』を静思する日々である。

 『柏がん哲学外来』(柏地域医療連携センターに於いて)に赴いた。それぞれの患者さんの悩みに耳を傾け、『グレーゾーンを確信を持って語るには、愛しかない』の、貴重な体験の時であった。終了後、スタッフとの皆さんとの昼食では、「日本地域医療連携システム学会」開催のことで大いに話が盛り上がった。

 『著者の樋野興夫先生を迎えて 〜 われ21世紀の新渡戸とならん―新訂版 出版記念講演会』(お茶の水OCCに於いて)が開催された。多数の参加者で、感激した。翌日、『「新渡戸稲造の現代的意義」樋野興夫氏が処女作の新訂版出版で記念講演』との記事が紹介されていた。『「がん哲学」の提唱者として全国で活躍する順天堂大学医学部教授の樋野興夫(ひの・おきお)氏が29日、自身の処女作『われ21世紀の新渡戸とならん』の新訂版が出版されたことを記念して、お茶の水クリスチャン・センター(東京都千代田区)で講演した。』とのことである。「国際交流に役立つ医療の懸け橋」は、時代的要請であろう。

  ラジオNIKKEIで、3月30日放送①(樋野興夫のがん哲学学校「がんのゲノム診断と治療」前半)、同じく3月30日放送②(樋野興夫のがん哲学学校「がんのゲノム診断と治療」後半)が放送されたとのことである。『今回は、「がんのゲノム診断と治療」と題してお送りします。ゲストは、慶大腫瘍センターゲノム診療ユニット長の西原広史さん、同臨床検査技師の柳田絵美衣さん。』と紹介されていた。西原広史先生と柳田絵美衣様の『純度の高い専門性と社会的包容力』には、大いに感銘した。まさに、『医療者として 患者さんとその家族にどう向き合うか』であり『寄り添い対話する医療』であり時代の大きな流れとなろう。



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