第22回 「がん哲学外来」10周年記念 〜 じっくりと対話する “心の診療室” 〜

  順天堂大学医学部附属順天堂医院で「がん哲学外来」を始めて(2008年)、早10年が経つ。その翌年、福島県立医科大学附属病院で「吉田富三記念 福島がん哲学外来」が開始された(2009年)。先日は、福島県立医科大学附属病院に参上した(福島県立医科大学附属病院 みらい棟2階 がん相談支援センターに於いて;佐治重衡 教授 主催)。 福島県出身の世界的病理学者 吉田富三博士を記念して、吉田博士の孫弟子 樋野興夫先生と「福島がん哲学外来」を開設いたしました。患者さんの思いや日常生活の悩みを受け止め、じっくりと対話する “心の診療室” です。がんにまつわる悩み・不安を持って生きる患者さんとそのご家族の受診をお勧めします。 とHPで案内されている。涙なくして語れない!

 最近は、ブレストケア科客員教授として、埼玉医科大学 総合医療センターでも開設されている(名称は『小江戸 がん哲学外来』;矢形寛 教授 主催)。『2016年11月より埼玉医科大学総合医療センターブレストケア科に「がん哲学外来」を開設しました。がんになった時、再発した時、あるいは病気が悪化した時、さまざまな不安が突然間近に迫ってきます。そして今後どうしたらよいか、どう生きたらよいのか、道が見えなくなってしまいます。そのような時、医療者が十分に向き合って手を差し伸べられることが理想だと考えています。「がん哲学外来」は、"対話"によって生きることの根源的な意味を考え、ご自身の人生を自分らしく生きていただくために行う支援のひとつです。乳がんに限らず、その他のがんや病気で悩む方も受診することが可能です。また、患者本人でなくても相談することが可能です。』とHPに案内されている。感動的である。
 2017年の『爆笑症候群 & 爆睡症候群』に続いて、2018年 早々『気がかり症候群』が誕生した(定義は、第4号『越冬隊友の会』ニュースレター に掲載)。
   『爆笑症候群』:「存在自体が周囲を明るくする人」
   『爆睡症候群』:「楽観的に物事を考える人」
と定義されている (『明日を考える会 〜 次世代の社会貢献 〜』ニュースレターより) 。『気がかり症候群の存在意義は、「相手の必要に共感することであり、自分の気持ちで、接しない」ことであろう。ユーモア溢れる「3大症候群『爆笑症候群&『爆睡症候群』&気がかり症候群』」歴史的誕生である。


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