第18回 『人生想い出創り』の実践の場 〜「密度効果」〜

 筆者の主催する『早稲田オープンカレッジ:がんと生きる哲学 〜 医師との対話を通して「がん」と生きる方法を考える 〜』の第5回同窓会(2015年にスタート)が受講者によって企画され出席した(御茶ノ水に於いて)。参加者が多く、会場は、「密度効果」として、大いに話が盛り上がった。企画者の熱意と温かい配慮には、感動した。まさに、『人生想い出創り』の実践の場でもある。

 福島県立医大の『ピアサポートサロンひかり』(臨床腫瘍センター・がん相談支援センターに於いて)に、参加した。福島県の「県北地区」、「県中地区」、「県南地区」、「相双・いわき地区」、「会津・奧会津地区」で、約10箇所で定期開催されている。大変誠実なユニークな試みで、まさに「福島県モデル」である。

 日本国の死因第一位の疾患である「がん」に対して、「手術療法、放射線療法、化学療法その他のがん医療に携わるがん専門医療人を養成する大学の取組」を支援する『文部科学省「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」』(大阪大学:主幹校、京都府立医科大学、奈良県立医科大学、兵庫県立大学、和歌山県立医科大学、大阪薬科大学、神戸薬科大学の関西7大学で構成されている)の、『地域・職種間連携を担うがん専門医療者養成「ゲノム世代高度がん専門医療人の養成」』での基調講演『医療者の2つの使命 〜 学者的な責任&人間的な責任 〜』の機会が与えられた(大坂大学中之島センターに於いて)。
 「患者交流会」では、複数の患者会『「市民のためのがん治療の会」、「胸腺腫・胸腺がん患者会ふたつば」、「大坂市立大学医学部附属病院がん患者サポートの会ぎんなん」』の代表、そのメンバー、さらに、「大坂母子医療センターの看護師」の、『自己紹介と体験談』を拝聴した。また、2006年の「がん対策基本法」設立、翌年 (2007年) の「がん対策推進基本計画」に尽力され、今は亡き 国会議員:山本孝史氏の奧様も参加されていた。『対話の在り方』、『対話学の推進』が、話題となり大変勉強になった。本当に、貴重な時となった。来年は、「明治維新」150周年で、NHK大河ドラマでは『西郷どん』とのことである。まさに、『医療維新 〜 医療の型を越える 〜』の歴史的到来でもあろう。


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