第15回 人生は階段を登る如く〜人生の岐路に直面する時の出会い〜
筆者は、北京大学腫瘍病院で、拙著『がん哲学外来で処方箋』の中国語訳出版記念講演会(簡略体;顔燕訳、北京大学出版社主催)に招待された。昼すぎ北京空港に到着し、講演に先だって、北京大学腫瘍病院の見学、懇親会、夕食の時を持った。大変、楽しい、充実した時であった。唐麗麗 教授(北京大学腫瘍病院)と他の2人の医師(北京協和病院・北京協和医学院)の推薦文も頂いた。
講演会は、唐麗麗 教授の司会・挨拶に始まり、来賓の教授の祝辞、北京大学出版社からの説明があり、筆者は、『がん哲学&がん哲学外来』のテーマで講演した。「1」がんと共存する時代へ 2」がん哲学及びがん哲学外来の創立・展開」について、日本語で、話した。顔燕 様が、素晴らしい、純度の高い同時通訳をされた。筆者の講演の後、王一方 教授(北京大学医学部)が、『がん哲学&がん哲学外来』の由来について講演をして頂いた。『筆者の人生の出会い:「内村鑑三・新渡戸稲造・南原繁・矢内原忠雄・吉田富三」』についても詳しく、丁寧に、話された。大いに、感動した。講演は、中国全土に、ネットで、同時放映されたようである。北京大学腫瘍病院が作成された広報文章もネットでされたとの連絡を頂いた。驚きである。人生の不思議な出会いは人知を大いに越えている。
『がん哲学』(to be 出版)、『明日この世を去るとしても、今日の花に 水をあげなさい』(幻冬舎)、『病気は人生の夏休み』(幻冬舎) の中国語訳に続いて、これで4冊目である。拙著が『日中の懸け橋』に、少しでもなれば望外の喜びである。