第7回「楕円形の心」 じっくり対話する <心の診療室> ~『がんと生きる哲学』~

 福島県立医科大学での『平成29年度第1回臨床腫瘍セミナー』(『東北がんプロフェショナル養成推進プラン』事業)において、講演『がんを哲学する?~「吉田富三記念 福島がん哲学外来」での学びから~』の機会が与えられた。チラシには、『吉田富三(1903年2月10日~1973年4月27日):福島県石川郡浅川村生まれの病理学者。『吉田肉腫』・『腹水肝がん』の発見などで世界的に知られ、文化勲章・勲一等旭日大綬章を叙勲。医学者としてのみならず、がんという病気を通じて社会の原理にまで言及する多くの名言を残す』とあり、『「吉田富三記念 福島がん哲学外来」とは---『福島県出身の世界的病理学者 吉田富三博士を記念して、吉田博士の孫弟子 樋野興夫先生と共に開設した、患者さんの思いや日常生活の悩みを受け止め、じっくり対話する <心の診療室>のことです。』と紹介されていた。菅野晴夫先生の弟子としては、大変光栄である。 
 講演会『「新島襄 & 内村鑑三記念がん哲学外来」日本国の処方箋』に招待された(群馬地区婦人部・全体集会;高崎教会に於いて)。午前は、講演1「新島襄 & 内村鑑三記念 がん哲学外来 ~開設の経緯~」、午後は、講演2「新島襄 & 内村鑑三記念 がん哲学外来~実践の意義~」の機会が与えられた。「勝海舟・新島襄・内村鑑三・新渡戸稲造・南原繁・矢内原忠雄・吉田富三」について語った。多数の参加者で、会場は、大盛況であった。「新島襄記念がん哲学外来 in 伊勢崎市民病院」&「内村鑑三記念 メディカルカフェ・沼田 がん哲学外来」は、それぞれ、伊勢崎市民病院 &国立病院機構沼田病院で定期的に開催されている。「新島襄・内村鑑三」は、群馬県人の誇る傑物であろう。「勝海舟・新島襄・内村鑑三・新渡戸稲造・南原繁・矢内原忠雄・吉田富三」と、今は亡き恩師:「菅野晴夫先生(癌研時代)、Knudson博士(アメリカ時代)」を加えて、天国でカフェを開催するのが、筆者の夢である。
週末、早稲田大学オープンカレッジで、講座『がんと生きる哲学 ~ 医師との対話を通して「がん」と生きる方法を考える~』の機会が与えられた。『がん哲学』(EDITEX発行)の「適時診断と的確治療~すべてのことには「時」がある~」、『相反するものの同居~楕円形の真理~』を読みながら、本当に充実した時であった。

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