第6回 『うさぎ追いし ~山極勝三郎物語~』 ~ がんを 丸ごと理解する 病理学~

 「神谷美恵子記念 がん哲学学校 in 長島 5周年記念!愛カフェ」(主催:国立療養所 長島愛生園)で、講演『がん哲学外来 〜人生から期待されている存在〜』をする機会が与えられた。講演後の「公開メディカルカフェ」では、入園者2人との対談も企画された。神谷美恵子の親族の方、さらに、京都からの来訪もあり、会場は多数の参加者であった。大変充実した、貴重な一時となった。
 第76回日本癌学会学術総会『ネットワークの理解から、がんの予防・根治へ』(会長:国立研究開発法人 国立がん研究センター理事長 中釜斉先生、パシフィコ横浜に於いて)での、特別企画「がんの病理学:形態病理から分子病理、そして がんをまるごと理解する病理へ」(座長:石川雄一、落合淳志)で、筆者は『形態病理学から分子病理学』(落合淳志:国立がん研セ)、『未来に続く病理学』(竹内賢吾:がん研)、『がんの浸潤・転移・動物モデルから見た上皮間葉転換の役割』(宮園浩平:東大)と一緒に、講演『がんを 丸ごと理解する 病理学』をする機会が与えられた。「今は亡き恩師:菅野晴夫先生」から、学んだ『広々とした病理学 〜深くて簡明、重くて軽妙、情熱的で冷静〜』を、「過渡期の指導原理と新時代の形成力」を求め「病理学者の理念」、「病理学者の風貌と胆力」について語った。生涯忘れ得ぬ特別企画となることであろう。
 その午後は、がん征圧月間 映画上映会『うさぎ追いし 〜山極勝三郎物語〜』(練馬文化センター 大ホールに於いて)での、永井正夫 映画プロデューサー とのトークショー(司会:森中慎也 日大芸術学部教授)に赴いた。筆者は、「映画の見所」として『夫婦愛』、世界で最初に「人工がん創生」をした山極勝三郎の『目下の急務は、ただ忍耐あるのみ』など、について語った。会場は、1000人を超える聴衆で一杯であった。参加者の真剣な眼差しには、大いに感動した。
 夜は、「リレー・フォー・ライフ・ジャパン 2017 東京上野 〜はじめの一歩〜」(上野公園に於いて)で、講演「がん哲学外来〜言葉と心、生き方の処方箋〜」する機会を与えられた。「がんに負けない社会をつくる事」は人類の進むべき街道である。がん征圧月間の9月30日は、想い出に残る3箇所での講演となった。

ブルーデイジー


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